高校野球のタイブレークのルールは?

雨のため、3月19日(土)に開幕した選抜高校野球は早くも3日目が終了。
合計9試合を消化しました。

接戦が多く、9試合中4試合が延長戦。うち2試合がタイブレークの末に決着しています。(3月21日現在)

野球を見慣れていない人だけでなく、野球をやっている人にも「タイブレークのルールを把握できていない」という声も多いそうです。
そこで、まとめてみました。

高校野球のタイブレークのルール

以下がタイブレーク適用時の主なルールです。
※高校野球特別規則(2021年版)を参考にしています。

  • 延長13回から適用
  • 延長12回終了時の打順を引き継ぐ
  • 無死1・2塁から開始(前の回の最終打者が1塁走者、その1つ前の打者が2塁走者)
  • 決着がつくまでやる(延長15回での引き分け⇒再試合は無し)
  • 1人の投手が登板できるイニング数は15イニングまで

タイブレーク適用時の個人成績

タイブレークでは、無死1・2塁で開始するため、守備側にかなり不利な状況となりますそのため、タイブレーク適用時の個人成績は取り扱いは以下の通り反映されるそうです。

投手記録

  • 開始時に出塁した2走者(1塁走者と2塁走者)が得点しても、投手の自責点にならない
  • 完全試合は認められない
  • ノーヒットノーランは認められる

打者記録

  • 開始時に出塁した2走者の出塁記録はないものとする
  • 開始時に出塁した2走者の盗塁・得点・残塁は記録される
  • 開始時に出塁した2走者を絡めた打点・併殺打等は記録される
  • 開始時に出塁した2走者が生還しなかった場合、残塁が記録される

タイブレーク以外のルール

プロ野球では投手の肩・肘への負担軽減は当たり前になってきましたが、高校野球でも連投や1試合の投球数を抑える動きになり、「1週間500球以内の投球数制限」が導入されています。

本日のタイブレークで決着がついた山梨学院×木更津総合ですが、どちらもエースが延長13回を完投し、榎谷投手は155球、越井投手は166球を投げ合いました。高校野球は一戦必勝のトーナメント戦であるため、競った試合ほど投手交代をしづらいですが、一人の投手への負担が大きくなり過ぎないチーム作りが重要ですね。