『戒厳令』って何?英語で何て言う?

2月24日、ロシアのプーチン大統領の命令により、ロシア軍はウクライナに侵攻を開始しました。
それを受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は国内全土に戒厳令を布きました。

この『戒厳令』ですが、普段あまり耳にする言葉ではないですね。
どのような意味なのか?英語では何て言うのか?調べてみました。

戒厳令とは

戒厳令とは、戦時、災害、内乱等の緊急事態時に、全国(または一部地域)において通常の立法権、行政権、司法権の行使を軍部にゆだねる非常法のことを言うそうです。

つまり、現在ウクライナでは、通常の法は機能させずに、軍の決断で動くということになるようです。

戒厳令を英語で書くと?

戒厳令は英語で、“martial law"です。

“martial"単独では、「戦争の~」「軍事の~」という意味があり、それと「法律」(law)と組み合わせることによって「戦時中の法律」=『戒厳令』ということになります。

映画『マーシャル・ロー』(1998)

© “THE SIEGE" 20th Century Fox

カタカナで書くと「マーシャルロー」になりますが、思い出されるのは、1998年のデンゼル・ワシントンとブルース・ウィリス主演の映画『マーシャル・ロー』(原題:The Siege)です。
こちらはニューヨークを舞台に爆弾テロがおこなわれるというストーリー。

ちなみに原題で使われる“siege"は「包囲」を意味します。

劇中で、デヴロー将軍(ブルース・ウィリス)は、"Right here, right now, I am the LAW!"
というセリフを口にします。戒厳令が布かれているので、将軍が「ここでは俺が法律だ!」と主張しているということですね。

YouTubeにこのシーンがありました。

話は逸れてしまいましたが、1日も早くウクライナからロシア軍が撤退し、ウクライナの人々に平和な日常が戻ることを願っております。